2017年9月から12月にかけて開催される幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン(山口DC)の全国宣伝販売促進会議が10月19日、山口市湯田温泉のホテルかめ福で開催された。旅行商品の造成、販売、観光情報の発信などを要請するため、国内外から旅行会社、報道機関、JRグループの関係者を招いた。約700人が出席した。
村岡嗣政・山口県知事は「2年後の18年は明治維新150年。県でも観光キャンペーン『やまぐち幕末ISHIN祭』が14年から展開中。明治維新150年は全国的なもので、国でも記念事業を実施することが決まり、追い風と考えている。来年は山口DC。40~60代の女性、夫婦、家族客をターゲットにしている。六つのテーマに沿った約200の観光素材を用意し、前年同期比10%増を目指す」と話した。
会議では、サプライズゲストとして、JR西日本のCMキャラクターとして活躍する女優の伊藤蘭さんが登場。山口県出身の童謡詩人金子みすゞの作品の朗読を披露したほか、来島達夫・JR西日本社長も登壇して、同社のCMロケ地となった世界遺産の萩の町並みを2人で紹介した。
JR西日本では山口DCに向けて、17年春には「トワイライトエクスプレス 瑞風」、17年9月にはSL「やまぐち」号の新客車での運行が開始する。17年夏ごろには、山陰線(下関エリア―長門エリア―萩エリア)で新たな観光列車が導入される。