全国の信用金庫でつくる「よい仕事おこしネットワーク」(事務局=城南信用金庫)は8月30日、東京・羽田の「羽田イノベーションシティ」で山形県西川町の特産品「山ぶどう」を使ったクラフトビール「月山”山ぶどう”エール」の仕込み式を行った。今年7月にネットワークと同町が締結した連携協定に基づく地域活性化の取り組みの一環。
西川町の菅野大志町長は「町は鉱山や出羽三山参りで栄え、ピーク時の人口は1万5千人。今は4800人と少なくなった。信金のネットワークという外の力を活用して、地域に明るい話題を提供するとともに”稼ぐ町”にしたい」とあいさつ。
町の山ぶどうについて地元関係者は「町の寒暖差が生み出す果物は甘味が違う。どんなビールになるか楽しみだ」と述べた。
ビールは10月中に完成し、山形県のアンテナショップやビールを醸造する羽田イノベーションシティ内の飲食店で販売する予定。
城南信用金庫の川本恭治理事長は「1カ月後においしいビールができる。来月中旬以降、大々的に発表・試飲会を行いたい。9月は16~19日に羽田(イノベーションシティ)で秋の祭りを予定。各地の名産品のPR、販売を予定しており、西川町にも参加いただく予定だ。多くの方に足をお運びいただきたい」と述べた。
よい仕事おこしネットワークは全国各地の名産品を使った菓子やビールなどのコラボ商品を企画、開発。コロナ禍で厳しい状況にある地域経済を支援している。
仕込み式で西川町の菅野町長(左から2番目)、城南信用金庫の川本理事長(左端)ら