山形県は4月30日、東京・銀座に同県のアンテナショップ「おいしい山形プラザ」をオープンした。オープニングセレモニーには、吉村美栄子知事のほか、同県出身で俳優の渡辺えりさんやタレントのウド鈴木さんが出席。食の魅力にあふれた山形をPRしたほか、開店に合わせて集まった多くの人に、同県が新しく開発した米「つや姫」を直接プレゼントした。
セレモニーで渡辺さんは「アンテナショップのオープンで、東京にいながらにして、四季がはっきりとした山形の魅力を感じてもらえるようになる」、ウドさんは「銀座の顔、山形の顔となることを期待している」と応援メッセージを贈った。
吉村知事は「たくさんの方にアンテナショップに来ていただいて、旬の山形を感じてもらいたい。来店をきっかけに実際に山形に来てもらえれば」と話したほか、Jリーグのモンテディオ山形の活躍や、映画「おくりびと」のロケ地として、またNHK大河ドラマ「天地人」の舞台として同県が注目を浴びていることなどを紹介した。
テープカットの後、入店した人たちは、ウルイやコシアブラなどの旬の山菜や農家の女性たちが手作りした漬物などを手に取っていた。「30日だけで約5千人が来店した」と同県産業振興課。
同県は95年に東京・虎ノ門に開いたアンテナショップを昨年8月に閉店し、機能強化する形で新ショップを開いた。銀座らしい落ち着いた雰囲気の1階は約400種類の物産品や季節の野菜や果物を取り扱う物産販売スペース、2階は観光情報センターと地産地消イタリアンレストラン「ヤマガタ・サンダンデロ」となっている。3年後までに年間3億8千万円の売り上げを目指す。
落ち着いた内装の店内