山形県、17年度の観光者4512万人 天候不順響き減少


 山形県はこのほど、2017(平成29)年度の観光者数は4512万2千人で、前年度比1.5%減だったと発表した。台風など天候不順の影響で減少となったが、冬期間における観光誘客の底上げに取り組んだことから、2年連続して4500万人の大台を確保した。  
            
 観光者数の内訳は、県内客が同0.5%減の2598万1千人、県外客は同2.9%減の1914万1千人。

 月別にみると、4、8、1、2月が前年度を上回っている。特に、1、2月については「『山形日和。』冬の観光キャンペーン」の開催や、各地の雪まつり、イベントに対する支援を行った結果、1月は7.4%、2月が4.1%のそれぞれ増加となった。

 4地域別(村山、最上、置賜、庄内)では、置賜が同9.8%増の733万人と唯一増加。道の駅「川のみなと長井」のオープンなどが後押しした。最も観光者数の多いのは村山で、庄内の1329万人を上回る2186万人が訪れている。

 観光地類型別の構成比は「温泉観光地」への入り込みが22.9%(1032万人)、「名所・旧跡観光地」18.7%(842万人)、「その他観光地」34.6%(1561万人)で、これら3類型で8割弱を占める。前年度比では「名所・旧跡観光地」「道の駅」で観光者が増えた。

 祭り・イベントの入り込みは観光者数調査に含まれないが、17年度は87件の祭り・イベントで748万1千人の入り込みがあり、同2.8%減っている。最も人出が多かったのは山形花笠まつり(8月)で、99万人だった。

 一方、17年外国人旅行者受け入れ実績調査によると、延べ19万639人を受け入れ、前年比49.3%増と大きく増加。特に、香港、台湾、韓国の伸び率が高く、「香港、台湾はトップセールス、韓国はテレビ番組の活用による誘客強化やチャーター便の運航などの成果が出た」という。

 
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