山形県村山市は、訪日外国人旅行者を対象とした居合道体験観光プログラムを作った。10月26日には同市の村山居合振武館で香港、ペナン、フランス、オランダからの留学生や訪日客らが参加。商品造成の旅行エージェント担当者らも視察する中、真剣を使った演武を披露した。
プログラム参加者らが道着を着て「礼節に始まる精神文化」と、居合の技「初発刀(しょはっとう)」などの型の習得に向けて刀を振った。夢想神伝流師範が「初伝」という12の型を実演。畳の筒を斬る「試斬」のデモンストレーションも行われた。
居合道の始祖・林崎勘助源重信公は1542年に同市で出生、約450年間にわたって流派が伝承されてきた。振武館の隣には日本一社・居合神社が建立されている。
受け入れプログラムはインバウンドの誘客を視野に三つのコースからなっており、料金は8千円から3万円。個人、団体にも対応。
問い合わせは村山市観光物産協会TEL0237(53)1351。
居合道の体験プログラムに参加する外国人旅行者ら