やまなし観光推進機構(野田金男理事長)はJR東日本と協働して4月1日から6月30日まで、春の大型観光キャンペーン「花と名水 美し色の山梨」を実施する。08年春の山梨デスティネーションキャンペーン、昨年春の観光キャンペーンに続くイベントで、同機構の会長でもある横内正明知事は、「『週末は山梨にいます。』というキャッチフレーズを使い、宿泊滞在型の観光地としての定着を目指す」と意気込む。
1月22日、横内知事とJR東日本八王子支社の高野裕一支社長が会見し概要を発表した。横内知事は「今回のキャンペーンは機構が準備段階から取り組んでいる。着地型旅行商品については20〜30くらいを造成したい」と述べた。具体的には、「神代桜と台ケ原宿巡りツアー」「温泉名人と巡る山梨の名湯ツアー」などを企画しており、インターネットで販売する計画だ。
キャンペーンの目玉の1つが“デゴイチ趦の愛称で親しまれるD51型蒸気機関車の運転だ。5月29〜30日と6月5〜6日に甲府〜小淵沢間を1日1往復する。客車は4両編成(定員336人)で全車指定席となる。
キャンペーンのスタートに合わせて、4月1日に甲府〜松本間、3〜4日に新宿〜小淵沢間でそれぞれ展望列車「NODOKA」を走らせる。また、期間中、「桃源郷パノラマ」「お座敷富士芝桜」「お座敷さくらんぼエクスプレス」などイベント列車も66本運行する。
観光スポットを効率よく見て回れるようバスやタクシーなど二次交通の整備にも力を入れる。
キャンペーンをPRするため、まず5連ポスターをJR東日本管内の主要駅や観光施設などに張り出し、6月には全国のJR駅1500駅にも拡大する計画だ。また、期間中のイベント情報や施設の割引クーポンなどを掲載したイベントガイドブックも23万部作り、各駅や旅行会社、コンビニなどに置く。