山梨県は6日、「やまなしフードダイバーシティ認証」を発表した。同認証は都道府県レベルでは全国初の試みとなる。
山梨県では、多様な文化・習慣や食物アレルギーを持つムスリム、ヴィーガン、ベジタリアンなどの外国人旅行者が安心して快適に滞在できる観光地づくりを目指している。やまなしフードダイバーシティ認証制度は、多様な食文化に対応するお土産や飲食店等の増加を目的として、県独自の認証基準を設け、基準を満たした商品やメニューに対して認証マークを付与する制度。
認証マークは、ムスリム、ヴィーガン、ベジタリアンの3分野。さらに、国際認証団体の認証を取得している事業者には星付きの認証マークを発行する。
認証基準ポイントとは、ムスリムの場合は「豚肉および豚肉由来成分、アルコール成分が含まれていないこと」、ヴィーガンの場合は「肉、魚、乳製品、卵、蜂蜜など動物由来成分が一切含まれていないこと」、ベジタリアンの場合は「肉、魚など動物性成分が含まれていないこと」など。
県では、同日から同認証を希望する事業者の募集を開始した。認証取得にかかる費用は無料。認証にあたっては、専門家による伴走支援も無料で受けることができる。
対象となるのは、山梨県内に本社または事業所、工場を有する土産品製造事業者、飲食事業者など。
申請は募集サイト(https://jarc-ic.com/yamanashi_food-d)で受け付けている。
認証マーク