広域観光周遊ルート「縁(えん)の道~山陰」を発信する「山陰(とっとり・しまね)観光情報説明会」が7日、東京都千代田区のホテルグランドパレスで開催された。鳥取、島根の最新の観光素材を発表した。山陰インバウンド機構が主催し、鳥取県、島根県などが協力。旅行会社や地元関係者など約240人が参加した。
冒頭あいさつした山陰インバウンド機構の福井善朗代表理事は「山陰では、広域観光周遊ルートとして『縁(えん)の道~山陰』が国に認定されている中、国内外の観光客に向けたより多くの旅行商品が求められている。観光客に近い旅行会社と地元観光関係者の協力が今まで以上に重要になる。山陰に訪れる人を増やし、地域の経済の活性化につなげたい」とあいさつ。
第1部の説明会では、山陰を12の拠点に分けて観光情報を紹介。鳥取県については世界ジオパークに認定された「山陰海岸ジオパーク」や日本遺産第1号に認定された「三徳山、三朝温泉」、島根県については2016年に国宝指定された「松江城」や郷土芸能「石見神楽」などをPRした。
このほか、同機構の17年度の事業計画として予定している団体バスへの助成やレンタカー給油代の助成などを説明した。
また、第2部の商談会では観光関係者が旅行会社の各ブースを訪れて、観光施設や食などの魅力を売り込んだ。
山陰インバウンド機構は、16年4月に国内外の観光客誘致などを目的に官民で設立された観光推進組織(DMO)。観光情報の発信や観光地域の経営に取り組む。