岐阜県の下呂温泉旅館組合員でJTB協定旅館ホテル連盟に加盟している旅館5軒(水明館、紗々羅、望川館、湯之島館、木曽屋)は、グループでISO14001(環境マネージメントシステムの国際規格)を取得したと発表。1月13日に水明館で認証取得式を開いた。同認証のグループでの取得は、中部地方の観光、宿泊業界では初めて。
5旅館は、JTB協定旅館ホテル連盟の支援を得て一昨年に発足した「下呂温泉旅館群ISO14001取得プロジェクト委員会」(滝康洋委員長)に参加。昨年2月から各旅館での環境方針の制定、環境マニュアルの作成など、取得に向けた構築活動を開始。12月29日に認証された。
下呂温泉では、これまでにも使用済みの割り箸の回収や空き缶のリサイクルなどを行っている。今回の取り組みで、水明館では事務所での冷房、暖房の使用時間の制限、パントリー等での給湯の使用を制限することにより、電気、重油、食品廃棄物、館内廃棄物の1%削減(2007年対比)を達成。「今後、二酸化炭素の排出を削減する旅館を目指したい」(水明館)としている。
認証の取得式