岐阜県養老郡養老町は、令和3年度の地域活性化の一環として、内閣府の地方創生テレワーク交付金を活用して、町所有の遊休施設の地域福祉センターをテレワーク施設に改装。約1200㎡の広さを持つ同テレワーク施設を「YOROffice(ヨロフィス)」と名付け、令和4年度9月から運営を開始した。
YOROfficeのコワーキングスペース
このテレワーク施設の利用促進を図るため、養老町では令和4年度に内閣府のデジタル田園都市国家構想推進交付金を活用し、養老町のテレワーク施設「YOROffice」に進出した一般社団法人地域観光資源開発推進機構岐阜支店、一般社団法人古民家活用推進協会岐阜支店とともに、養老町テレワーク施設進出企業補助事業として、前者とはDMCビジネス推進事業(シティプロモーション事業)を、後者とはお試し移住推進空き家リフォーム宿泊施設事業に取り組んでいる。
DMCビジネス推進事業では、地域観光資源開発推進機構岐阜支店が地元の旅行会社の養老旅行センターと業務提携を行い、養老町のテレワーク施設を利用してワーケーションや企業研修旅行等を行う来町者向けに、地域の観光資源を活用した体験プログラムを共同で開発。養老公園内にある老舗旅館千歳楼が提供する薬膳料理教室、ひょうたんランプワークショップ、プライベートヨガ教室を旅行商品として造成。それ以外にも、地域の事業者とともに、木工体験、陶芸体験、農業体験、BBQ体験を旅行商品として造成した。
また、同事業においては、株式会社ジャルパック、一般社団法人デジタルデトックス協会と連携して、法人向けにYOROfficeを利用した滞在パッケージ商品を造成した。
千歳楼の薬膳料理教室
お試し移住推進空き家リフォーム宿泊施設事業では、養老町が取り組む一連の地域活性化の施策の目的は、交流人口の拡大のみならず、最終的には養老町への企業進出、移住者の増加であることに鑑み、来町者に中長期的な宿泊施設を提供する受け入れ環境整備に取り組んだ。具体的には、地域の空き家問題の解決にも連動させて、町内にある空き家3軒をリフォームして、簡易宿所として登録。AirbnbやブッキングドットコムなどのOTAでの客室販売を開始した。
西小倉ハウス1の1階リビング
養老町役場産業建設部産業観光課長兼新食肉基幹市場建設推進室長の竹中修氏は、こうした一連の取り組みについて、「養老公園の養老の滝をはじめとする観光地としての魅力を基に、新しい働き方として企業が取り組むテレワーク、ワーケーションという環境を整えることで、地域の活性化を推し進めていきたい」と語っている。
【関連ウェブサイト情報】
●YOROffice:https://yoroffice.jp/
●DMCビジネス推進事業:https://yorodmc.com/
●お試し移住推進空き家リフォーム宿泊施設事業:https://yorootameshiiju.com/
●FB:https://www.facebook.com/yoroteleworklife
●IG:https://www.instagram.com/yoroteleworklife/
●YouTube:https://www.youtube.com/channel/UChdPNsJdFWeAszcveoS8VGg