全国の信用金庫で組織する「よい仕事おこしネットワーク」(事務局=城南信用金庫)は12日、連携協定を結ぶ島根県雲南市の名産品を使ったクラフトビールとピザの完成披露式を東京都大田区の同ネットワークの交流拠点「よい仕事おこしプラザ」で開いた=写真。
今回、完成したのは同市の名産品、山椒を使ったビール「雲南吉田くんの山椒エール」と、唐辛子「オロチの爪」を使ったピザ「うんなんオロチの爪スパイシーピザ」。
同市は以前から東京都大田区と産業交流を行っており、今回完成した二つの商品も大田区の老舗イタリアンレストランなど事業者の協力で商品化に至った。
披露式には雲南市の石飛厚志市長、大田区の鈴木晶雅区長、しまね信用金庫の藤原俊樹理事長、城南信用金庫の川本恭治理事長ら関係者が出席。雲南市観光キャラクターの「雲南吉田くん」も参加した。
石飛市長は「市は良質な農産物や加工品、歴史、文化遺産など誇れるものが多くあるが、情報発信が不十分で、その価値が生かしきれていなかった。大田区の事業者とこのような商品化ができ、全国に発信できることに感謝している」とあいさつ。同市のこだわりの特産品を集めた「うんなんプレミアムカタログ」も紹介した。
鈴木区長は「雲南市の特産物を区内の事業者が盛り上げてくれてうれしい。今後も同市とのさらなる交流ができれば」。
川本理事長は「全国の事業者と大田区の事業者がコラボすることができ、とてもうれしい。今後も大田区から日本を明るくしていきたい」と述べた。