群馬県が6日発表した年末年始(12月29日〜1月3日)の県内9温泉地の宿泊者数は、前年同期比5.1%増の19万3361人となった。景気低迷の影響などから近年は客数の減少が続いていたが、歯止めがかかったことについて県は、「群馬デスティネーションキャンペーン(DC)の広報・宣伝活動が功を奏した」(観光物産課)と見ている。
4大温泉地の宿泊者数は計16万3124人となり、同4.2%増。内訳は草津温泉が同6.8%増の3万5315人、水上温泉郷は同8.5%増の5万5160人、伊香保温泉が同0.2%増の5万7100人、四万温泉は同0.1%減の1万5549人。「団体客は少なく、家族連れなど小人数のグループが多かった」(同)という。
一方、24カ所(7市町村)のスキー場利用者は同3.4%増の22万1960人だった。日本スキー発祥100周年事業として、他県と一緒になって都内で実施したイベントの効果もあったと見られる。
地区別では、草津が同0.3%減の2万8242人、嬬恋が同0.6%増の4万2526人、片品は同5.5%増の7万4982人、水上が同0.4%増の4万2235人。片品は例年並みに降雪があり、利用者が増えた。