庁舎を交通の拠点に タクシー配置、暮らしの足確保


乗合タクシーの車両は、ボンネットのマグネットが目印

 高知市内の山村、土佐山地区(旧土佐山村)で、市役所の分室庁舎が予約制・乗合タクシーの運行拠点として重要な役割を担っている。市が庁舎の一角をタクシー会社に貸し出し、基本運賃300円のタクシーを毎日、住民の自宅から学校、診療所、スーパーマーケットなどの間で走らせている。公民が連携して暮らしの足を支えている。

 自治体施設の空きスペースがタクシーの営業所として活用される例は、全国的に珍しい。昨年3月、国土交通省の「ラストワンマイル・モビリティ検討会」で紹介され、関係者間で注目された。

 地元の第二さくら交通(山本倫世社長)は2018年10月、3階建ての土佐山庁舎の1階部分と駐車場に新営業所を開設した。配置車両台数は4台(ジャンボ型1台、セダン3台)。それまで土佐山地区での運行は、市中の営業所から往復1時間かけて対応していたが、時間と手間が大幅に省けた。乗合タクシーの愛称は「かわせみ号」。19年4月には小中学校のスクールバス、診療所バスと一元化され、利便性が高まり、事業費の削減につながった。

ペイウォール会員向け記事です。

 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第37回「にっぽんの温泉100選」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2023年度「5つ星の宿」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第37回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2023 年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月22日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒