広島県は8~14日、東京ミッドタウン日比谷(東京都千代田区)のレストランで、食を目的とした同県への来訪を促すイベント「広島ガストロノミー・ホライズン」を開催。初日は仕事や趣味で広島グルメを堪能する機会が多いという俳優の山下健二郎さん(三代目J SOUL BROTHERS)と市川美織さんらを招き、同県の食の魅力を語るトークショーを行った。
イベントでは、同県北広島町の出身で国内外で数々の賞を受賞、昨年の主要7カ国(G7)広島サミットでも腕を振るったレストラン「NAKADO」(広島市)オーナーシェフの中土征爾氏らが考案した特別メニューを提供する。
トークショーでビデオ出演した同県の湯﨑英彦知事は、「広島には多様な気候に育まれたおいしい食材がたくさんある。特におすすめが瀬戸内の魚、比婆牛、日本酒。トップシェフの渾身(こんしん)のひと皿で多くの人に広島の豊かさを感じてもらいたい」と強調した。
全国100軒のレストランと契約し、同県北広島町でベビーリーフを育てる農家「やまのまんなかだ」代表の山田誠氏がシェフの中土氏に食材を手渡す贈呈式のパフォーマンスもあった。
仕事やバイク旅で広島を訪れるという山下さんは「山、海と自然が豊かでおいしいものがたくさん。生産者とシェフのこだわりを強く感じる」。「広島レモン大使」「牡蠣(かき)食う研特別研究員」を務める市川さんは、「いまの時期はレモン鍋にカキを入れて食べると体が温まっていい。生ガキにレモンをかけて食べるのも好き」と同県の食の印象と魅力を語った。
トークショーのフォトセッション。(右から)中土、山下、市川、山田の各氏