大分県由布市は6日、観光情報説明会「由布院温泉を拠点とした滞在・循環型観光のススメvol・3」を東京・有楽町の大分県アンテナショップ「坐来大分」で開いた。ウィズコロナ、アフターコロナを見据え、温泉街や高原エリアなどを循環しながら楽しめる受け入れ環境や話題の観光スポット、グルメを披露した。
冒頭あいさつした小石英毅副市長=写真=は「お客さま同士が接触せずに滞在が楽しめる循環型観光を推進している。一方、コロナ禍前は、インバウンドで人が混雑し、渋滞が問題となっていた。現在は、グリーンモビリティーとして乗って歩いて街を楽しむ低速電動バス『ノルク』の運行や、最新情報を伝えるデジタルサイネージの活用などを行っている。今後も受け入れ態勢を強化していく」と述べた。
説明会では、由布市内で活動する団体が最新トピックスを紹介。由布院温泉協会は、「ゆふいん安心宿宣言」として、認証制度を案内。同協会の富永希一代表理事は「祭りやイベントなど一過性のもので集客しても素晴らしさは伝わらない。安全、安心に泊まれることが一番大事」と話し、レジオネラや水質といった温泉のほか、食、防犯、災害などへの対策を披露した。認証については、理事が3カ月に1回訪問しながら承認している。
このほか、由布院温泉観光協会が宇宙や電動モビリティを活用した町づくり、湯平温泉観光協会が共同温泉の一般開放や湯平神楽、塚原高原観光協会が日本三大薬湯の一つともいわれる強酸性温泉やレンタサイクル、庄内町観光協会が庄内神楽や城ヶ原オートキャンプ場、由布川峡谷観光協会が由布川渓谷でのパックラフト、大分県中部振興局が国民保養温泉地に認定される由布市での「滞在型・循環型保養温泉地実現プロジェクト」などを紹介した。
第2部では、ゆふいん料理研究会による特別料理が振る舞われた。由布市まちづくり観光局の桑野和泉代表理事は「由布院、由布市は水が豊かで景色が美しい。世界に誇れる温泉、空の広がりがある。色で例えると水色。ぜひ由布を訪れ、魅力を肌で感じてもらいたい」と来訪を呼び掛けた。
食材を使った料理(動画)