信州・志賀高原の「志賀パレスホテル」(斉須正男社長、長野県山ノ内町)に4日、米国・ハワイ州の旅行会社「N&Kトラベル・サービス」の島袋かおる社長が来館。斉須社長らと親交を温めると同時に、志賀高原周辺などの観光スポットを見学した。
これは、以前から欧米からのインバウンドに積極的に取り組む斉須社長の要請に、N&Kトラベル・サービスがこたえたもの。今まで主に沖縄への送客が主力だったN&Kトラベル・サービスだがこれをきっかけに「長野県への送客を本格的に行いたい」 (島袋社長) という。
島袋社長は、「 (山ノ内町周辺には) 国立公園に代表される豊かな自然や温泉も豊富で、ハワイの人も気に入るはず。長野県の良さを知ってもらう新しい企画商品を考えている」と意気込みを話す。
志賀パレスホテルと同館の姉妹館で湯田中温泉にある「美湯の宿・湯田中びゅうほてる」ではこのほど、すべて英語表記のパンフレットを作成するなど、欧米客を取り込むための活動を積極的に行っている。最近、豪州や英国からの利用者が増えていることがその理由だ。
斉須社長は、「昨年から欧米の旅行会社が当館を訪れることが多くなった。ユーロ高、ドル高なども影響しているようだ」と指摘。「欧米からのお客さまは、旅館の畳敷きの部屋や和風料理などに期待している。そういった期待にしっかりとこたえていきたい」と抱負を話している。
ハワイから訪れた島袋社長(中央)ら