愛知県とJRグループは、来年10~12月に愛知デスティネーションキャンペーン(愛知DC)を開催する。愛知県でのDC開催は、愛知万博が開かれた2005年以来13年ぶり。DC本番に向けて1日には、プレキャンペーンを開始した。産業や歴史、食文化などの魅力を発信するほか、旅行会社などと連携して特別な旅行プランを提供する。プレキャンペーンは12月末まで。
愛知DCのキャッチコピーは「未来クリエーター愛知」。モノづくりの中心地として産業観光、有力な戦国武将を輩出した土地として歴史観光、名古屋めしに代表される食文化を生かした観光などで誘客を拡大する。
プレキャンペーンでは、人気の観光施設で特別な体験や特典が受けられるプランを期間限定で展開。例えば、ジェイアール東海ツアーズでは、「名古屋おもてなし武将隊」が名古屋城を案内するスペシャルガイドツアー、地元ボランティアガイドが焼き物のまち瀬戸を特別ルートで案内するガイドツアーなどを展開する。
東海道新幹線の沿線の魅力を紹介しているJR東海のキャンペーン「ジャパン・ハイライツ・トラベル」も、プレキャンペーンと連携し、対象旅行プランの購入者に、特産品と交換できるクーポンを付けた「未来クリエーター愛知 満喫ガイドブック」を配布する。
宣伝活動では、名古屋を本拠地に活動するアイドルグループ、SKE48を観光PRイベントやウェブサイトの特別コンテンツに起用して情報発信を強化。愛知DCを紹介するポスターやPR動画などもJR東海の駅などに展開する。
JR東海と名古屋鉄道がタイアップしたフリープラン型商品も1日から旅行会社を通じて販売されている。首都圏、関西圏を出発地に、博物館明治村や犬山城下町の観光がお得に満喫できる商品となっている。
1日には、プレキャンペーンの開始に合わせたPRイベントが東京・丸の内で行われた。愛知県、JR東海の観光担当者などのほか、SKE48の松井珠理奈さんらメンバー3人が出演した。松井さんらは、お薦めの観光スポット、土産品などを紹介しながら愛知DCをPRした。
イベントで愛知県振興部の金田学観光推進監は「愛知県には優れた観光資源がたくさんある。DC後には、愛知県のイメージががらりと変わるように取り組みたい」。JR東海営業本部観光開発グループの本田啓之グループリーダーは「JR東海、愛知県、SKE48が連携した取り組みによって、1人でも多くの方にお越しいただけるようにしたい」とあいさつした。