成田空港を利用した千葉県経済の活性化を目指し、県内の官民で昨年7月に設立した「成田空港活用協議会」(会長=石井俊昭・県商工会議所連合会会長)は26日、千葉市中央区の三井ガーデンホテル千葉で設立後初めての通常総会を開催し、今年度は県内の大学生や専門学校生と連携し、空港のブランドイメージ向上策や旅行商品開発に取り組むことなどを決めた。
学生・生徒との連携は、新規事業「ナリタファンの拡大に向けた情報・魅力発信」の一環。若年層の柔軟な発想を取り入れ、この層に広く浸透しているSNSを通じた情報発信を行い、外国人観光客から選ばれる空港を目指す。
その他の新規事業では、特にアジア諸国を対象にしたインバウンド拡大のため、就航先の現地メディアの記者らを招待し、同メディアを通じた空港PRを実施する。
また、これまで行ってきた現地旅行会社の関係者の招待だけではなく、初めて東南アジアなどで開かれる旅行見本市に協議会として出展することで、現地旅行会社に対する単独での情報発信が難しい協議会会員をサポートする。
さらに、成田発着のLCC(格安航空会社)が増えていることから、国内線就航先プロモーションを展開することや、インバウンドやMICE受け入れに向けたセミナー開催などといった事業を継続する。
総会ではこの他、昨年度の事業報告と収支決算報告、今年度収支予算案の承認が行われた。