
専属マナー講師で女将経験も持つ中山氏
ワークステーションMEG(メグ)(大阪市、末吉淳子社長)が展開する、旅館・ホテル向けの接客受託サービス「MEGシステム」が注目を集めている。同社の正社員「MEG」が、複数人のチームで配属することから、求人活動や労務管理などをMEG社に任せられる点が特長だが、MEGの接遇スキルの安定感にも定評があり、全国の有名旅館・ホテルでの導入につながっている。
MEGの接遇スキルは、同社入社後の接遇研修と、毎年全国のMEGが一堂に会して行う研修会を中心に育まれている。全ての研修を監修するのは、マナー講師として長年活躍してきた、同社顧問の中山千明氏。中山氏は、「日本文化の伝え手」としての日本旅館の仲居らサービススタッフの重要性と地位向上を訴え、MEGシステムの立ち上げから関わってきた。
中山氏がMEGへの研修で大切にするのは、日本の伝統文化に裏打ちされ理にかなった古典マナーの理解と、常に疑問を持ち、教わり、学ぶ姿勢だ。「全ての所作には理由がある。例えばご飯茶碗を置く場所が左なのは、神様へのお供えに由来しているから。その基本を知った上で左利きのお客さまや各旅館のやり方にどう合わせていくのか。MEG自身が常に疑問をもち考えていくことが大切だ」と中山氏は話す。
さらに中山氏が島根県の温泉旅館から招請を受け、12年間女将として旅館を取り仕切った経験も生かし、旅館全体を見る視点もMEGに伝授している。「MEGには『旅館さまをお支えするんだ』という主体的な気持ちと『和のキャビンアテンダント』であることへの誇りを持つように話している」と中山氏。
導入旅館からは、MEGの安定感のある接遇スキルや仕事への高い意識などが、他の同世代のスタッフへの良い刺激になっているとの声も上がっている。高付加価値化の流れの中、MEGシステムへの注目はますます高まりそうだ。
▽問い合わせはワークステーションMEGTEL06(4391)8803。Eメール「meg_lp@workstation.co.jp」。
専属マナー講師で女将経験も持つ中山氏