ロシア側事情で再調整へ
6月の日露首脳会談の合意に基づく共同経済活動として、11日から予定されていた日本の観光客、政府関係者が参加する北方四島の観光パイロットツアーが8日、ロシア側の意向を受けて延期となった。外務省によると、理由は「ロシア側の事情」という。関係者で協議した上で、改めてツアーの実施時期を調整する。
北方四島の観光パイロットツアーは、参加者が約50人、催行はワールド航空サービスで、9~10日の北海道根室市、別海町、中標津町、標津町、羅臼町の訪問を経て、11日に船で根室港を出発し、13日まで国後島、14~15日に択捉島を観光し、16日に根室港に戻る予定だった。
今後のツアー実施について菅義偉官房長官は9日の会見で、「ロシア側も再調整したいとの立場なので、今月下旬以降、できるだけ早期に実施したい」と述べた。