
文化庁はこのほど、地域で受け継がれている食文化を100年続く食文化「100年フード」と名付けてPRする制度で新たに50件を選定した。加えて食に関する学びや体験の提供に取り組む博物館や道の駅、情報発信施設などの「食文化ミュージアム」に21件を選んだ。
フードは江戸時代から伝わる「伝統」、明治・大正から続く「近代」、昭和以降に生まれ、今後100年の継承を目指す「未来」の3部門あり、地方自治体や食関連団体、観光協会・DMOなどを対象に公募していた。文化庁によると、全国から応募があった60件を対象に有識者委員会による審査を実施し、基準を満たした50件を認定した。内訳は伝統が31件、近代が5件、未来が14件。さらに、有識者から評価が高かった「石狩鍋(北海道)」「白石温麺(宮城県)」「いぶりがっこ(秋田県)」「土佐宗田節(高知県)」「ティビチ料理(沖縄県)の5件を有識者特別賞として表彰した。
一方、食文化ミュージアムは28件の応募の中から認定基準を満たした21件を追加認定。最も件数が多かったのは千葉県と広島県で、千葉県は「キッコーマン国際食文化研究センター」「キッコーマンもの知りしょうゆ館」「千葉県立房総のむら」、広島県は「ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)」「八天堂ビレッジ」「豊平どんぐり村 そば道場」のそれぞれ3件が選ばれた。
100年フード・食文化ミュージアムの詳細は以下の通り。
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