文化庁はこのほど、地域で受け継がれ愛されてきた食文化を「100年フード」と名付けてPRする取組と、食に関する学びや体験の提供に取り組む博物館・美術館や道の駅、食関連施設などの情報をウェブ上で発信する「食文化ミュージアム」の取組について、2024年度の公募を開始した。締め切りはともに12月6日まで。
100年フードは現在250件が認定中。①伝統の100年フード部門 ~江戸時代から続く郷土の料理~②近代の100年フード部門 ~明治・大正に生み出された食文化~③未来の100年フード部門 ~目指せ、100年!~の3部門を募集する。地域自治体や協議会、食関連団体に観光協会・DMO、民間団体などが対象で、個人の応募は受け付けない。また、1団体1件の応募に限る。
食文化は、地域の風土や歴史・風習の中で個性を活かしながら創意工夫され、育まれてきた地域特有のものであり、地域のなかで世代を超えて受け継がれ、食されており、地域の誇りとして100年を超えて継承することを宣言する団体が存在するものが対象となる。応募は必要書類等を専用の応募フォーム経由で送付しておこなう。詳細は文化庁の特設サイトに掲載されている。
食文化ミュージアムはこれまでに119件の施設が認定中。主な対象施設は博物館・道の駅・食の体験・情報発信施設などで、地域に根差した食文化または特定分野の食文化を体系的に発信しており、食文化への学びや体験を提供し、一般に公開され、広く一般の利用が可能な施設であることが条件だ。