宿泊施設や貸しホールに使われ、2011年の東日本大震災による損害で廃業した九段会館(東京都千代田区)が、「九段会館テラス」の名称でリニューアルされ、10月1日に開業する。東急不動産、鹿島建設などのコンソーシアムがプロジェクトを推進。登録有形文化財の旧施設を一部保存、復元するとともに、17階建ての新棟を建設した。施設には企業などのオフィスが入居。各種パーティーや会議に対応するホール、シェアオフィスも備える。庭園や飲食店など一部施設は一般客にも開放する。
8日の説明会で東急不動産の担当者は「エントランス前の広場空間に花壇を用意。幼稚園、保育園の児童に花を植えてもらう活動を考えている」。千代田区環境まちづくり部まちづくり担当部長の加島津世志氏は「素晴らしく整備された施設。竣工を機に、九段下地区の魅力ある街づくりをさらに進めたい」と述べた。
「九段会館テラス」の外観