佳翠苑皆美(島根県玉造温泉)は、新たな価値創造を図り、今春館内のパブリック施設や客室の改装を実施した。神の湯・美肌の湯と称される良質な温泉、大型旅館が持つ包容力のある癒やしの滞在体験を「皆美うるわしリゾート」のメッセージに乗せて発信する。
1階では同メッセージを実現するための商品整備を実施。ステイラウンジ「香昴茶(かるちゃ)」は、同館が創業以来家訓としている「客の心になりて亭主せよ」の精神を顧客に感じてもらうためのラウンジ。遊休施設になっていたクラブを改装した。
プレミアム客室や選択プランの宿泊客のみが専用カードキーで利用できるプレミアム・クラブ「天地(あめつち)」は、小広間とギャラリーを改装し、「さまざまな人々の思いが集まり、時が刻まれていく」のコンセプトで宿泊者がゆったり過ごせる空間に仕上げた。
温美活サロン「A―Nyo(ええにょ)」は、こころとからだの癒やしを提供するサロン。岩盤浴では効能の違う4種類の岩盤を利用できる。カラオケルーム2室をリラックスとヒーリング効果の高いタイ古式サロン「Santi(サンティ)」に改装するなど、心身を整える空間づくりに注力した。
9階建ての「西の館」では、「ときの宿り 天ゆら」「五彩の宿り 飛天」の計29室を改装した。
天ゆらのテーマは、「美と健康と癒やし」。6階7室は、ヒーリングストーンカウチやミストサウナを備えた「温活ルーム」、既存7階7室はフットマッサージや美顔器を備えた「美容ルーム」へと改装した。8階には温泉露天風呂付きスイート3室(改装)と、和洋室のアニバーサリースイート1室(既存)で構成する「プレミアムフロア」を創出した。
飛天のテーマは、「自分好みの滞在『スマートステイ』」。シングルルームを除く18室で畳にツインベッドを設置。浴衣やアメニティは1階のセレクトコーナーで宿泊客に選択してもらい、スマートテレビで滞在に関する案内を実施するなど、「宿泊者が自分流で旅館のくつろぎを楽しんでもらう(同館)」滞在スタイルを提案する。
総合企画はリョケン。
「天ゆら」の客室
皆美プレミアム・クラブ「天地」