日本旅館協会北海道支部連合会は10日、会員旅館を対象に毎月実施している宿泊実績調査の2020年3月の結果をまとめた=表。新型コロナウイルス感染症の流行が影響し、前年同月に比べて宿泊人員が71.3%減、売り上げが55.9%減とかつてない落ち込みとなった。
回答旅館数は、北海道内の主な観光地、温泉地に所在する105軒。
宿泊人員の内訳は、前年同月比で国内客が64.4%減、訪日客が96.6%減となった。キャンセルや旅行控えに加えて、一定期間を臨時休館とした施設もあった。
宿泊人員の前年同月比は、20年1月が5.8%減、2月が28.8%減だったが、3月は国内客、訪日客ともに減少率が大幅に拡大した。
主な地区別では、3月の宿泊人員の前年同月比は、定山渓温泉・小金湯温泉が66.1%減、登別温泉・カルルス温泉が75.0%減、小樽・朝里川温泉・札幌・空知が73.3%減、阿寒湖温泉が76.5%減などとなった。