観光業界復活に貢献
謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
昨年は、コロナ禍により観光業界は引き続き甚大な影響を受け、私共を含めてこの業界に携わる全員にとって苦難の1年となりました。このような中で、事業の継続に向けて皆さまが懸命にご尽力されていることに改めて敬意を表します。
観光目的での入国停止が続く中、JNTOとしてはできる限りの取り組みを行ってきました。例えば、昨年夏の東京オリ・パラ大会では、動画を活用した情報発信などを行い、旅行先としての日本の認知を広めました。また、中国市場向けに越境ECによる地域産品販売を絡めたバーチャルツアーも開始しました。
さらに、地方自治体やDMO、賛助団体・会員の皆さま方に対してJNTOの海外事務所から直接オンラインでお届けするセミナーやコンサルティングの開催、15の言語でのコロナ感染対策のピクトグラムの提供なども行いました。
昨年後半からワクチン接種者に対して観光目的での入国を認める動きが各国で徐々に出ています。JNTOでは、デジタルマーケティングの手法を活用したキャンペーンを実施するとともに、世界で進むサステナブルツーリズムの動きに対し国内での先進的な取り組み事例の発信を進めるほか、自然志向の高まりを踏まえたアドベンチャートラベルのプロモーションを行ってまいります。
また、昨年、ドバイ・メキシコに新事務所を開設しましたが、高付加価値旅行に関しても新規顧客の拡大などを進めてまいります。
本年は、国際観光の再開が期待される中、観光産業界にとって非常に重要な1年となります。JNTOとしましても、地方自治体、DMO、賛助団体・会員の皆さまをはじめとする関係者の皆さまと連携して、日本の観光業界の復活に貢献できるよう取り組みを進めてまいりますので、引き続きご支援を賜りたく存じます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
清野理事長