「身も心も“福”で満たされる旅」をコンセプトとする、ツアー名称とロゴ
北陸新幹線福井・敦賀開業を来年3月に控え、福井県内の貸し切りバス事業者5社と福井県バス協会の動きが加速している。円滑な周遊観光の実現などを図ろうと、9月には着地型観光バスツアーの運行に向けたコンソーシアムを結成。このほどツアー名称を「はぴバス」に、ロゴも決定して情報発信に力を入れると共に、プレスツアーなども順次実施し、新幹線開業時の運行開始を目指す。
人口減などによりバスのドライバーやガイドの確保が難しい中、北陸新幹線開業で来県する県外客に、いかにして点在する観光スポットを円滑に周遊してもらうかや、観光魅力を伝えたりもてなしたりする人材の確保が課題となっていたことから、コンソーシアムの結成に至った。
参画するのは、同県バス協会のほか、京福バス、福井鉄道、大野観光自動車、敦賀海陸運輸、ケイカン交通の5事業者。このほか、福井県観光連盟も連携し、ツアー造成やＰＲをサポートする。
はぴバスは北陸新幹線が福井・敦賀開業する来年3月16日の運行開始を予定する。現在、福井駅をはじめとする同県内の新幹線駅4駅を発着地に、所要時間3時間～1日のツアーを5ツアー6コース造成する。造成には同県観光連盟のほか、はとバス（東京都大田区）からもアドバイスを受け、県外客の視点やニーズを取り込んだ。
芦原温泉駅発着のツアーは、丸岡城などを訪れるほか、若狭牛の握りずしや「福井甘えび」「ふくいサーモン」「セイコガニ」など、季節の自慢の食材を楽しめる内容。福井駅発着ツアーは、家族層など多様な客層に対応できるよう、リーズナブルに短時間で楽しめる内容で、午前発と午後発の2コースを用意。新幹線の乗車前後の時間も手軽に観光を楽しんでもらえるようにした。同コンソーシアム事務局の吉住愛氏は「納得できるものができたので楽しんでほしい」とアピールする。
同コンソーシアムではポータルサイト開設、運営のほか、現在、専属バスガイドの募集、育成などにも取り組む。
今年10～12月のプレデスティネーションキャンペーン期間中には、10月からプレスツアー、11月からは旅行会社向けのファムツアー、県民向けのモニターツアーを実施して、ツアー内容のブラッシュアップと県内外への周知を図る考えだ。
「身も心も“福”で満たされる旅」をコンセプトとする、ツアー名称とロゴ
