車窓を見ながら福井の魅力を学習できる
ＫＮＴ―ＣＴホールディングス（ＨＤ）、ＪＲ西日本、福井ＲＩＤＥコーポレーションは8日、6月1日から福井県で運行を開始する「新感覚ＸＲバス ＷＯＷ ＲＩＤＥ いこっさ！福井号」の試乗体験会を都内で開いた。
「新感覚ＸＲバス ＷＯＷ ＲＩＤＥ いこっさ！福井号」は、車窓とディスプレイを一体化し、車窓そのものをコンテンツ化した新感覚の観光バス。福井県の美しい風景や伝統文化、歴史や恐竜といった魅力あふれるコンテンツを、ＡＲ（拡張現実）やＶＲ（仮想現実）などの最新技術を駆使して車窓に映し出し、通常の観光バスでは得られない臨場感あふれる仮想空間体験を提供する。
冒頭は、ＪＲ西日本地域まちづくり本部地域共生部の内山興課長があいさつ。「福井は観光名所が点在しているという課題があり、マイカー利用が多い地域だった。3月の新幹線の延伸開業に合わせて、福井駅を起点に目的地を結ぶ路線バスとして導入する。退屈になりがちな移動時間も楽しんでもらえるようなバスを目指す」と説明した。
運行ルートは6コースを用意。ＪＲ福井駅と恐竜博物館、一乗谷朝倉氏遺跡博物館までを往復する4便に加え、同じく福井駅からあわら温泉行きの便、えちぜん鉄道あわら湯のまち駅を発着してあわら温泉を周遊する便を運行する。
コンテンツは演出家・映画監督の堤幸彦氏が総合演出を担当。車内にはマイクが各座席に設置されており、選択したルートによってはＡＩ技術によって映像に登場する人物と対話することもできるという。このほか、訪日観光客向けに無料のイヤホンの貸し出しも行い、英語、中国語、韓国語に対応する。
車窓を見ながら福井の魅力を学習できる
バスの外観
バスの車内
