新潟県は9月17日、東京のアンテナショップ「銀座・新潟情報館THE NIIGATA」で、同県の旬の話題を県にゆかりのある人らに提供する「新潟プレミアサロン」の第33回を開催。世界遺産登録で盛り上がる佐渡のアドベンチャートラベルについて、地元で取り組む2氏が語った。
地域DMO佐渡観光交流機構の佐藤達也事務局長が「”サドベンチャー!”を通した佐渡の魅力」、地元のスポーツショップに勤務する傍ら、島の「滝ツアー」を企画する石塚浩之氏が「佐渡”滝ツアー”~冒険の旅へ~」をテーマに講演。進行を温泉エッセイストの山崎まゆみ氏が務めた。
佐藤氏は、同機構が造成する佐渡の自然や人々と触れ合う着地型旅行商品「サドベンチャー!」を紹介。「佐渡で発見!エンジョイプラン」の名で夏休み限定の親子向けプログラムとして販売していたが、今年7月の「佐渡島の金山」の世界遺産登録を機に名称を変更。現在、新潟県で最も大きな天然湖「加茂湖」でのナイトカヤックや、佐渡島の金山を学ぶ特別ガイドツアーなどさまざまなプログラムを造成、催行している。
昨年、北海道で行われたアドベンチャートラベル・ワールドサミット(ATWS)に参加した佐藤氏は、「世界的に広がるアドベンチャートラベル(AT)に力を入れて取り組まなければと実感した。今後、ATのコンテンツを多く開発し、ATを通じた佐渡の自然や文化の魅力発信に取り組む」と述べた。
石塚氏は自身が企画する佐渡の滝を巡るアウトドアツアーを紹介。佐渡には50を超す滝があり、観光地として整備されているものから険しい道の先にある”秘境の滝”までバラエティに富んでいる。同氏は滝ツアーの魅力について「冒険の楽しさを味わえる」「手つかずの自然を見られる」「四季それぞれに楽しみ方がある」と紹介。今後、島の自然を体感できるコースをさらに増やすという。
講演した佐藤(左)、石塚両氏