新潟県観光協会は5日、東京のホテルメトロポリタンで旅行業者との情報交換会を開いた。団体旅行の営業マンらを対象に、県内各地の観光素材を宣伝。新潟県旅館ホテル組合も参加し、青年部が取り組んでいる「にいがた朝ごはんプロジェクト」をPRした。
観光協会では年2回、旅行業の商品企画担当者を対象に観光説明会を開いているが、今回は団体営業や団体手配担当者を対象に初めて行った。
観光協会の吉川孝之常務理事は「来年4月から新潟デスティネーション・キャンペーンがスタート。平成27年春には北陸新幹線が開業し、県内にも上越妙高、糸魚川の2駅ができる。イベントの開催や新幹線の開業に向けて、着々と準備を進めている」とアピール。
旅館ホテル組合青年部は、県内140軒の旅館・ホテルで取り組んでいる朝ごはんプロジェクトを紹介。「とろろ朝まんま」(松之山温泉)、「秋味地元野菜と越の紅鶏そぼろ」(月岡温泉)、「越の梅味噌」(湯田上温泉)など、地元の素材を使った朝ごはんメニューを並べ、実際に試食してもらった。
朝ごはんプロジェクトは今年10月で4年目に突入。県内22の温泉・観光地で地域の統一メニューを四季ごとにメニューを変えて提供している。プロジェクトを担当する林聡明さん(咲花温泉・佐取館社長)は「新潟にはコシヒカリというおいしいお米があり、朝ごはんメニューをアピールするには絶好の環境にある」と、今後も同事業に力を入れる方針だ。
荻野光貴部長(左から2番目)ら、新潟県旅館ホテル組合青年部の皆さん