旅フェア来場者10万人、目標に届かず


旅フェア会場内

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 旅フェア2008(主催・旅フェア実行委員会)が19日から4日間、横浜市のパシフィコ横浜で開かれた。横浜での開催は5年ぶり。曇りや雨など天気の悪さが影響してか、期間中の来場者は目標の15万人を下回る10万2832人。ただ、初日の業界関係者向けの「ビジネスデー」には前回の4032人を上回る5864人が集まり、定着の兆しを見せた。

 初日の開幕式、主催者を代表してあいさつした同実行委員会の中村徹会長(日本観光協会)は冒頭、岩手・宮城内陸地震に触れ、「1日も早い復興を願っている。風評被害を少なくするよう手助けをしたい。皆さんも力を貸してほしい」と訴え、出展者である旅行会社などに協力を求めた。

 来賓の冬柴鐵三国土交通相も風評被害が広まることを懸念、「地震は南西部の一部で発生しただけで、大部分は健全な姿だ」と強調した。また、国内観光旅行の年間宿泊数が07年度で2.47泊(前年度は2.72泊)と減少していることを挙げた上で、「観光庁の発足や観光圏整備法などを契機に10年に4泊を実現したい」と意欲を見せた。

 会場には松沢成文神奈川県知事、中田宏横浜市長、愛知和男自民党観光特別委員長らも出席。宮城1区から衆院議員に初当選した愛知氏は「大勢の人に来てもらうのが何より。復興に向け、がんばっていきたい」と力を込めた。

 テープカットに先立ち優秀観光地づくり賞の表彰式が行われ、金賞受賞の下呂温泉旅館協同組合(国土交通大臣賞)と茨城県桜川市(総務大臣賞)の関係者らが表彰された。

 今回で2回目となるビジネスデーには昨年を上回る約160団体が出展。商談会や国交省主催のセミナーなどが開かれ、来場者も5千人を超えた。一方、一般公開初日の20日は1万8562人、土曜日の21日は4万6852人と膨れ上がったが、最終日は大雨の影響で3万1554人にとどまった。

 旅フェアには本社もブース出展。会場では本紙特別号「にっぽんの温泉100選・人気温泉旅館・ホテル250選」を配布した。

旅フェア会場内
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