JTB首都圏と日本旅行はこのほど、新潟県中越沖地震に対する現地支援の一環としてそれぞれ、宿泊プランを発売した。いずれも割安感のある値段設定。復興支援のために新潟方面への送客拡大を目指す。
JTB首都圏のプラン「応援企画新潟・佐渡限定列車で行くマル得プラン」は上越・長野新幹線やジェットフォイルの限定便を使い、秋の繁忙期でも割安な旅行代金を実現した。佐渡プランでは最大で約1万3千円安い。「この商品で『新潟』の露出を増やすことで、宿泊者数の拡大を図るのが狙い」(同社)。
宿泊先は苗場、越後湯沢温泉、柏崎、弥彦温泉、佐渡八幡温泉など。10月1日〜11月29日発の設定で販売目標は5千人。
JTB首都圏は、新潟県の展開する秋季観光キャンペーン「にいがた大収穫祭」に連動した独自キャンペーンで、県内の宿泊施設で使える500円分の館内利用券を提供している。JTBグループ全体では、新潟地区への社員旅行も実施。観光情報の把握と魅力の再認識を行い宿泊者数の拡大に努めている。
日本旅行が発売したのは、宿泊プラン「にいがたは元気です!! いい湯・いい宿スペシャル」。往復のJRと宿泊を組み合わせるフリープラン型商品。JR東日本からの限定列車による特別レートの設定や、新潟県観光協会からの商品造成への支援策を受けて、リーズナブルな価格設定にした。
例えば、越後湯沢温泉「湯沢ニューオータニホテル」に宿泊の場合、往復新幹線(たにがわ号普通車指定席)と1泊2食付きで1万5千円から。東京〜越後湯沢間の通常往復料金(1万2980円)を利用した場合に比べ、割安になっている。
県内27旅館・ホテルが参画。9月15日から来年3月31日までの設定。