帝国データバンクはこのほど、全国の企業に毎月行っている景気動向調査の11月分を公表した。同月の景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は、旅館・ホテルが前月比1.5ポイント増の54.8と、2カ月連続で全51業種中の最高となった。回答企業から「全国旅行支援の効果で好況」などの声が上がっている。
全業種計は同0.5ポイント増の43.1と、4カ月連続で改善。「国内景気は新型コロナ第8波の中で、季節需要や観光関連が上向き、4カ月連続で改善した」「今後は海外経済の減速が懸念されるも、観光関連などサービス消費を中心に、緩やかな改善傾向で推移するとみられる」(同社)。
旅館・ホテルのDIは今年1~3月に10台に低迷するも、4月に20台、5~9月に30台と徐々に回復。全国旅行支援の開始と水際対策の緩和が行われた10月に53.3と急上昇し、11月も高水準となった。
DIが50以上となったのは旅館・ホテルと情報サービス(53.0)、電気通信(50.0)の3業種。
10の業界別では全てが改善した。旅館・ホテルを含めたサービスは同0.2ポイント増の47.3と、4カ月連続で改善。飲食店が39.1、同0.1ポイント増と上昇も、娯楽サービスが43.8、同1.2ポイント減と低下した。
小売は同1.4ポイント増の38.2と、4カ月連続で改善。「クリスマスなど年末に向けた需要の高まりが表れた」(同)。
企業からの主なコメントは次の通り。
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