鉄道旅客協会によると加盟旅行業12社の今年8月の総取扱額は、3497億2590万円で、前年同月比7.9%減と前年を大きく割り込んだ。上回ったのは東武トラベル(同3.0%増)、西鉄旅行(同1.5%増)の2社だけだった。
国内旅行は6.8%減の2138億3380万円にとどまった。前年比増は東武トラベル(同8.9%増)のみ。燃油サーチャージ高騰などから海外から国内へのシフトが期待されていたが各社伸び悩み、2ケタ減となったところもある。そんな中にあって、東武の好調さが目立つ。
苦戦が予想された海外旅行は、1296億4021万円、同10.5%減と2ケタの減少。トップツアー(同6.5%増)、西鉄旅行(同14.3%増)が好調の一方で、阪急、名鉄、読売は20%以上の減少。外国人旅行は大手各社が伸ばし、23.5%増の47億3020万円。トップツアー(同109.7%増)が好調。
この結果、今年4月からの累計は総取扱額が前年同期比3.3%減の1兆5216億2883万円となった。8月までで前年実績を上回っている会社はなく、軒並み苦戦。国内旅行は2.2%減の9250億2333万円、海外旅行は6.4%減の5606億558万円、外国人旅行は23.7%増の266億995万円。