
旅行読売出版社は4日、現地消費型ふるさと納税を活用した地方鉄道・沿線自治体支援の取り組み「テツふる」を始めた。日本各地の鉄道があるまちへの訪問と、現地にある店舗などでの購買を通して沿線地域の活性化を目指す。
国税庁長官が指定した特定事業者、株式会社エスツーの専用サイトから、テツふるに参加している自治体にふるさと納税をすると、寄付額の30%相当のデジタル商品券が返礼品として即時発行される。
デジタル商品券は、その自治体にある加盟店で、1円単位で利用できる。鉄道グッズや特産品、特別な鉄道体験の購入に充てられる。
テツふるを通じたふるさと納税による寄付金は、沿線自治体の鉄道維持や地域振興に使われる。
第1弾として、石川県穴水町と鳥取県若桜町で実施。
穴水町は能登半島地震の復興のシンボル「のと鉄道」、若桜町は沿線の主要23施設がまとめて国の登録有形文化財になっている若桜鉄道のそれぞれ終着駅がある。
穴水町では、のと鉄道の「ポケモン列車」の運転体験、若桜町では若桜鉄道の蒸気機関車体験運転などを用意している。
参加自治体は今後順次増やす計画。