旅館・ホテル「業績好転」 現在の景況感、6割が「良い」 4割が今年度増収増益見込む


諸経費高騰に危惧も

 旅館・ホテルの業績好転がさまざまな指標で表れている。現在の景況感について、6割が「良い」と回答するほか、4割が今年度の業績について増収増益を見込むとしている。今年2月の売上高は前年同月比21.0%増と、27カ月連続で増加した。事業者から「客単価が大幅アップ」「インバウンドが増加。国内客の増加も見込める」などの声が上がるが、一方で高騰する諸経費について、経営に影響を与えると危惧する声がある。

 帝国データバンクが3月に行った景気動向調査で、旅館・ホテルの60.0%が現在の景況感を「良い」(「非常に良い」「良い」「やや良い」の合計)と回答した。このほか「どちらともいえない」が23.3%、「悪い」が16.7%。

 前年同月に比べ、「良い」の割合が1.5ポイント低下したものの、「悪い」が4.5ポイント低下。コロナ禍前の2019年同月との比較では、「良い」が44.6ポイント増と大きく上昇している。

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