帝国データバンクが3日に公表した景気動向調査の今年2月分で、旅館・ホテルの景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は前月比0.3ポイント減の48.0と、3カ月連続で悪化した。51の業種別で3位と高水準にあるが、さまざまな商品・サービス価格の高騰が続く中、「旅行や出張における宿泊費が抑えられている」などの指摘がある。
全業種計は前月から横ばいの42.1。「国内景気は価格転嫁が十分に進まない一方で人手不足感の高まりが続くなど、足踏み状態で推移した」(同社)。
旅館・ホテルは情報サービス(53.8)、専門サービス(49.2)に次ぐ業種別3位。
10の業界別では、サービス、小売など5業界が改善した。このうち旅館・ホテルを含めたサービスは同0.8ポイント増の47.4と2カ月ぶりに改善。飲食店が3.9ポイント増(42.4)と大きく改善したほか、リース・賃貸(0.6ポイント増の47.4)がインバウンドなどのレンタカー需要の増加を背景に上昇した。
小売は同0.2ポイント増の37.7と2カ月連続で改善。人出の増加を背景に繊維・繊維製品・服飾品小売(1.5ポイント増の35.7)などが上昇した。
このほか改善は農・林・水産、不動産、その他の各業界。横ばいが卸売の1業界。悪化が金融、建設、製造、運輸・倉庫の4業界。
10の地域別では九州など5地域が改善。南関東など5地域が悪化した。
景況感に関する企業の主な声は次の通り。
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