日本旅館協会山形県支部と山形県旅館ホテル生活衛生同業組合青年部の共催による「ITセミナー」が11月25日、山形県上山市の月岡ホテルで開かれ、旅館の経営者、予約担当者ら約50人が出席した。講師はコレリィアンドアトラクト代表取締役の松本慶大氏。第1部は「15カ月連続135%UP(平均)を実現、自社で宿泊予約を増やすウェブマーケティング」、第2部は「自社で宿泊予約を増やすマーケティング集客術」などを講演した。
松本氏は「これまでのITセミナーでは、教科書では学べない宿泊予約の直販に結びつくビジネスモデルに取り組んできた」として、四つのポイントを紹介した。(1)競合に勝つために「USP(ユニーク・セリング・プロポジション)=独自の強み」を明確にし、バリュープロポジション(VP)を訴求する(2)お客さまから評価されるウェブサイトの作り方として、ウェブやプランを見る目線の動きに合わせ「F・Zの法則」を意識しているか(3)宿泊予約が増えるウェブサイトの作り方として「グーグルから評価されるサイト」になっているか(4)ネットで売れる宿泊プランの作り方として「マーケットインの発想」や「キーワードの検索トレンドと需要の把握がされているか」—など具体的事例を挙げ紹介した。
主催者を代表して山形県旅館ホテル生活衛生同業組合青年部の佐藤太一部長は「われわれ業界には日本旅館協会と全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の二つの組織があるが、業界を良くしたいという思いは同じ。(インターネット販売は)さまざまな問題が山積しており、自社での集客について学ぶ場は大切。引き続き開催していきたい」と述べた。
松本氏の講演