日韓会談の交流重視で一致
日中韓の観光担当相会合が8月30日、韓国・仁川で開かれた。3カ国の担当相は「日中韓国民の相互信頼を深める活発な観光交流」を推進する共同宣言に署名した。日韓関係が悪化する中、併せて行われた日韓の担当相会談では、両国の観光交流が重要であるとの認識で意見が一致した。
日本の石井啓一国土交通相、中国の雒樹剛(ラク・ジュゴウ)文化旅游部長、韓国の朴良雨(パク・ヤンウ)文化体育観光部長官が出席した。
日中韓会合では、3カ国の相互交流を3千万人規模にする目標が2018年に達成されたことを確認。今後の観光交流の推進でも合意し、地方航空路線の拡大、障害者や高齢者など誰もが安心して楽しめる旅行環境の整備などへの努力を共同宣言に盛り込んだ。
日韓会談も行われ、その成果について石井国交相は9月3日の会見で「さまざまな課題がある状況であっても、両国間の信頼を基にした観光交流は重要との認識で一致した」と述べ、双方向交流の推進について意見交換したことを説明した。
日中韓の観光担当相が共同宣言に署名した(写真提供・観光庁)