補助金、より使いやすく
栃木県日光市は、ワーケーション推進事業の一環としてワーケーションを実施する民間企業などを支援する補助制度を創設し、このほど企業で働く社員個人からの申請も可能とする、と発表した。
「日光市ワーケーション実施支援補助金」は、同市内の宿泊施設に1泊以上宿泊し、ワーケーションを実施する民間企業に対し1人1泊当たり最大5千円を助成するもので、今回の部分改訂で社員個人のほか、旅行会社経由の申請も補助対象となった。同市は、企業の多様な働き方に対応し、新型コロナウイルス感染拡大による影響を受ける市内宿泊施設の活性化、市内への移住や定住、二地域居住につなげるため、市内におけるワーケーションを促進する方針を示している。
市内には世界遺産「日光の社寺」をはじめ、日本有数の温泉地や足尾銅山等の産業遺産など多様な観光スポットがあるほか、ラムサール条約登録湿地「奥日光の湿原」に代表される豊かな自然に囲まれ、四季折々のアクティビティを体験できる。市内ではWi―Fi環境を備えた宿泊施設やコワーキングスペースの整備も進んでいる。
担当者は「日光市は、働きながら余暇を楽しむワーケーションを実施するには最高の環境にある。日ごろのオフィスとは異なる非日常空間で取り組むワーケーションは、新たなアイディアの創出やチームビルディングにも適し、仕事の生産性の向上にも期待できる」と話す。
補助金の申請は日光市企画総務部総合政策課、TEL0288(21)5131。メールseisaku@city.nikko.lg.jp、同補助金HPへのQRコード=写真=から。
同市は、ワーケーション促進による関係人口の増加と併せ、サテライトオフィスの誘致による地域経済の活性化も目指している。
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