栃木県日光市の観光経済部は4月26日、東京・池之端の観光経済新聞社を訪問し、同市が推進している観光施策について、概要や実施意図などを説明した=写真。
同市は同27日、市内西町地域でのグリーンスローモビリティの運行を開始した。観光経済部の山越秀克部長は「同地域には憾満ヶ淵(化け地蔵)や金谷ホテル歴史館などの見どころがあるものの、交通面から観光客の皆さんにとって訪れにくい状況が続いていた」と振り返り、「グリスロの運行により同地域での回遊性を高め、多くの人にいろいろな場所を巡ってほしい」との思いを語った。11月30日までの実施予定だが、採算性が合えば継続していく可能性も示唆した。
山越部長は同市各地の混雑状況に関する課題にも言及。対策の一環として訪問者が日光の社寺エリアの混雑状況をリアルタイムで把握できるサービスを開始した。市内の表参道や周辺の駐車場を「混んでいる」「やや混んでいる」「空いている」で表示するもので、事前にQRコードなどを介して情報を取得しておくと、同市を来訪する当日には混雑状況を確認しながら混雑を避けて行動できる。
同部観光課の福田初枝課長は「コロナ禍で、車で市内を訪れる方が増えたこともあり混雑の解消、軽減の必要性が高まった。今回のサービスを活用して、市内を快適に観光していただきたい」と呼び掛けた。