栃木県日光市は7月26日、メディアや旅行会社を主な対象に観光情報商談会を東京都内で開催した。昨年から実施している新ブランディング「NEW DAY’NEW LIGHT.日光」のプレゼンテーションや同事業の概要説明、観光事業者による商談会が行われ、参加者は日光市の最新の観光素材や観光資源に触れ、情報交換した。
冒頭あいさつで粉川昭一市長は「広大な市内に世界遺産『日光の社寺』、ラムサール条約湿地となっている『奥日光の湿原』、特別天然記念物と特別史跡に指定されている『日光杉並木街道』、産業遺産『足尾銅山』など、有名な観光地や名所を数多く有している」と述べ、「既存の観光スポットへの見学を楽しみに当市に今までお越し下さっている皆さまに加え、20、30歳代の若年層の皆さまにもより多くお越しいただけるようにしたい」と展望を語った。
同市観光協会の八木澤哲男会長は「観光業界はコロナ禍で2年半、厳しい状態が続いているが、ワクチン接種が進み、旅行回復の動きが見られるようになった。日光市の持つ豊富な魅力を感じてほしい」と呼び掛けた。
日光市女将の会の髙橋真由美会長は市内の観光スポットや見どころ、トレンドなどをエリアごとに参加者に説明した。
NEW DAY’NEW LIGHT.日光は、「まだ知られていない豊かな自然や絶景、時代に合わせて進化する観光資源などがあまたあり、それらをより多くの方に知っていただきたい」(同市)との狙いで昨年6月に始まったブランディング。「光」の文字をかたどったシンボルのもと、新しい日光を示すための情報発信を展開している。
ウェブサイトや動画広告、テレビCMなどでブランディングムービーを配信し周知を図り、同市の資源をストーリーやテーマごとにまとめて新しい視点での観光ルートを提案する「Route.N」、映画やドラマなどで使用できるロケーションを紹介する「Studio.N」などのプロジェクトを実施している。粉川市長は「NEW DAY’NEW LIGHT.は、市民、観光客、事業者など、日光に関わる全ての方々と一緒に作り上げていくものだと考えている」との思いを明かした。
商談会では宿泊や運輸、食品やテーマパークなど、同市内のさまざまな事業者がバイヤーとの商談に臨んだ。
多くの旅行会社やメディアが集まった
粉川昭一市長