日本旅行は1日、国際旅行事業部内に訪日医療ツーリズム推進チームを新設した。訪日外国人の医療検診旅行を専門的に扱う部署で、外客の受け入れ態勢整備や誘致促進などの業務を行う。中国、東南アジア、中近東、ロシアなどを対象に今年200人、2013年度に2千人を上回る受け入れを目指す。
要員7人で構成。業務項目は(1)医療施設ネットワークの拡大(国内訪日基盤整備)(2)海外医療関係専門ツアーネットワークの構築(3)訪日インバウンド医療ツアーの開発・販売促進──など。
同社は昨年4月から、中国人の富裕層を対象にPET(陽電子放出断層撮影装置=早期がん検出装置)検診と観光旅行を組み合わせたオーダーメイドツアーを、中国の現地旅行会社と日本国内の医療機関と提携して造成・販売している。1泊2日の検診に国内観光を組み合わせた4〜5日のツアーで、ひとり当たりの費用は約100万円と高額にもかかわらず、取り扱い実績は2009年(4〜12月)に約40人、今年は1〜6月で約70人と順調に増えている。
同社では中央省庁、地方自治体の取り組みと連携することで外国人の受け入れ態勢を整えるとともに、中国などでの取り扱いから得たノウハウを活用し、市場の拡大を目指すとしている。