企業の出張事務管理代行などビジネス・トラベル・マネージメント(BTM)事業を行う日本旅行・アメリカン・エキスプレス(竹村章美社長)は11日、東京のウェスティンホテル東京でBTMをテーマにしたフォーラム「ジャパン・ビジネス・トラベル・フォーラム」を開いた=写真。ビジネストラベル市場の最新の動向や、同社が手掛けるビジネスを企業の出張担当者、ホテル、航空会社関係者らに説明。「日本企業の海外出張は増加傾向にあるが、管理業務が複雑なため十分に行われておらず、大幅な経費削減の余地が残されている」(同社)とした。
同社の調査によると、日本企業の29%が2011〜2012年度の出張予算を増やす、12%が減らすとしている。アジア太平洋地域への海外出張は約半数の48%が増やすとしている。
ただ、出張費の管理については、出張責任者(トラベル・マネージャー)がいるとした企業が35%にとどまり、「日本の企業では、部門ごとに出張経費を管理したり、人事部、財務部、総務部など、複数の部門にまたがり管理されていることがうかがえる」としている。
同社では「これらの要因がある限り、企業が会社全体の出張費用の全貌を理解し、戦略的な合理化を通した出張費用の削減を実現するのは容易ではない」と述べた上で、「専門知識を生かして、多くの日本企業の出張管理をお手伝いしたい」と、同社の事業の重要性を強調した。