日本旅行グループの地域会社、日本旅行北海道とジェイ・アール北海道バスは4月17日、着地型専業の旅行会社「北海道オプショナルツアーズ」(通称・HOTバス、落合周次社長=日本旅行北海道社長)を共同設立した。札幌発着の日帰りバスツアーを7月15日から運行。北海道を訪れる個人客らの利用を見込む。多言語音声ガイドシステム搭載の専用バスを採用し、日本人客ほかインバウンド客にも対応する。
ツアーは旅行業2種免許を取得した新会社が手掛ける募集型企画旅行。さっぽろテレビ塔に開設した「HOTバスセンター」をバスの発着拠点とする。初年度は1日1コース、「富良野・美瑛」「日高」「登別、白老、洞爺湖」「支笏湖、洞爺湖」の各コースを日替わりで週4コース運行する。
アイヌ関連施設など、北海道固有の文化を紹介する施設への入場ほか、個人では行きづらいという日高では乗馬など体験プログラムを盛り込んだ。ランチにもこだわり、「白老牛」など地元産素材を生かして独自開発したというオリジナルコースと、道産ワインのセットをレストランなどで提供する。
4コースとも大人8800円。8月15日までは開業記念特別価格8千円で販売する。全国の旅行会社、航空会社、在札幌のホテルからの申し込みほか、6月15日に開設するインターネットサイトでも予約を受け付ける。
ジェイ・アール北海道バスの55人乗りバス2台をツアー用に改修。外国人客の利用を想定し、日、英、韓、中の4カ国語の音声ガイドシステムを搭載した。
フリー参加型の日本人客ほか、東アジアを中心としたインバウンド富裕層、コンベンションなどで札幌を訪れるMICE参加者などの利用を見込む。
今後はコースを拡充し、札幌近郊の夜を巡るオプションコースや、季節やイベントに応じた限定コースも開設する。
本社所在地は札幌市中央区大通西1丁目、さっぽろテレビ塔1階。