
4月から発売するEIZシリーズ
1948年設立の国産初の老舗業務用電気給湯メーカーの日本イトミック(東京都墨田区)は、給湯の電化を推進する第一人者として、確固たる地位を築く。近年では、脱炭素・省エネの分野で高効率な電気給湯機器である業務用エコキュートや循環加温ヒートポンプなどで、カーボンニュートラルの目標達成に取り組むなど、一石を投じている。
同社ではその一環として、洗い物からシャワー用途まで幅広く対応する壁掛型電気瞬間湯沸器「EI―N5 シリーズ」をフルモデルチェンジし、「EIZシリーズ」を4月から発売する。
新製品は、お湯が必要な時に必要な分だけを大容量ヒーターで瞬間的に沸かす瞬間式を採用した点が最大の特徴。「現在国内の宿泊施設の大半で用いられているセントラル給湯方式とは一線を画し、必要な分の電気のみを使い、維持費の抑制を図れることから、日々の施設運営の見直しのきっかけになれば」とマーケティング部次長の谷本洋太氏。
フルモデルチェンジに伴い、(1)奥行きを141から116ミリメートルにスリム化し、壁面設置時の圧迫感を軽減(2)意匠面を考慮し電源ボタンなどの操作部分を右側面へ移動(3)本体給水口に逆止弁を内蔵し、安全面を配慮(4)本体色を、壁面との親和性を高めた、艶消し白に変更し、高級感を醸し出す(5)温度設定ボタンにより、50、60度から選択できるように仕様を施す(6)配管口径20Aで、少量吐水でも動作するよう最低動作流量を3から2リットルに変更(7)加熱能力は給湯用に応じ10.1から40キロワットまで5種類のラインアップを用意―。
また、屋外仕様や遠方発停端子を設けるなどの仕様変更も可能で、高い耐久性を有し、さまざまな施設に対応可能な設計という。
この件についての問い合わせ先は、日本イトミックTEL03(3621)2121。
4月から発売するEIZシリーズ