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1948年設立の国産初の老舗業務用電気給湯メーカーの日本イトミック(東京都墨田区)は、給湯の電化を推進する第一人者として、確固たる地位を築く。近年では、脱炭素・省エネの分野で高効率な電気給湯機器である業務用エコキュートや循環加温ヒートポンプなどで、カーボンニュートラルの目標達成に取り組むなど、業界に一石を投じている。
その一環で、同社は2023年6月にホットウォーターアズアサービス(東京都世田谷区、略称HaaS)を設立し、今年1月に子会社化。4月から活動を強化する。
この新会社では、従来型の業務用に特化した給湯器の販売ではなく、快適な給湯を月額固定料金で提供するサブスクリプション型のビジネスモデル(性能保証型のPaaSモデル)を展開することが最大のポイント。
「給湯における設備更新に伴う負担を限りなく減らし、継続的なコストダウンを図ることで、宿泊施設などにおいても、“お湯を安く創るために”給湯環境の見直しを、イニシャルコストなく気軽に始めてもらえればとの思いで、会社の設立に至った」と日本イトミックマーケティング部次長の谷本洋太氏は語る。
サービスの主な内容は、(1)初期投資不要で、まとまった設備投資が不要(2)選定・施工・メンテナンスの責任を日本イトミックおよび、HaaSが負い、ワンストップで提供する(3)IoTを駆使した給湯器(ヒートポンプ)の稼働保証ソリューションで機器の故障を未然に防ぎ、AI自動運転で湯切れしない給湯を実現する―などが挙げられる。
さらに、万が一の機器の故障の際には、修理費は無償で、各種補助金の申請も代行するほか、点検業務や法対応は全て日本イトミックと、HaaSが行うため、面倒な管理業務は一切不要で、ユーザーが担う現場の業務を削減し、生産性の向上を促進する。
ほかにも、同社では、「継続的なランニングコスト削減ソリューション」の開発を目指し、天気予報を活用した効率的な運転を可能とするAIによる最適化運転を実装する。この取り組みにより、さらなる省エネ・脱炭素を実現するという。
この件についての問い合わせ先は、日本イトミックTEL03(3621)2141。
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