日本バス協会は9日、東京の経団連会館で定時総会を開いた。任期満了に伴う役員改選で清水一郎会長(伊予鉄バス社長)を次期会長候補者とし、総会後の理事会で会長に再選した。清水会長は人手不足やコスト上昇の問題解決に向けた運賃改定、悪質事業者の退出を訴えるとともに、バス事業の従事者、バスの利用者双方を増やすため、広報活動を強化する方針を述べた。
清水会長は「バス業界はコロナの3年間、本当に厳しい状況に追い込まれた。3年たち、少し落ち着いたといっても3年間のマイナスを取り戻すのに何年かかるか。10年20年かかるのではと危機感を持っている」と指摘。
さらに深刻な人手不足について「解決のためには運賃改定をして賃金を上げること。この循環を図っていかねばならない。外国人運転手の制度も実現しなければならない」。
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