日本政策金融公庫はこのほど、全国小企業月次動向調査の4月調査分を公表した。3月の売上DIは前月比46.4ポイント減のマイナス65.4と大きく低下。リーマンショック後の2009年7月(マイナス53.0)、東日本大震災後の11年4月(マイナス40.6)を下回った。4月の売上見通しDIはマイナス76.4と、さらに悪化を見込む。
DIは前年同月比で売り上げが増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値(季節調整値)。業種別では、飲食店がマイナス93.3(前月比71.6ポイント減)と、特に低い数字となった。運輸業はマイナス35.9(同31.7ポイント減)だが、このうち個人タクシーがマイナス100と、全ての回答が前年同月比で減少だった。
4月の売上見通しDIは、飲食店と個人タクシーがマイナス100。小売業、サービス業もそれぞれマイナス86.8、マイナス76.7と、厳しい見通しとなっている。