広告会社ネットワークを持つ一般社団法人日本地域広告会社協会(JLAA、57会員)はこのほど、「JLAA地方創生アワード」の受賞者を発表した。最優秀賞は北海道函館市の「中国人富裕層向け観光コンテンツ造成・販売事業」=写真=など、3地域の取り組みが受賞した。
地方都市で実施されている地方活性化につながる事業を表彰するもので、8回目となる今回は昨年1年間で実施した事業の中から12件がエントリー、最優秀賞3事業、優秀賞5事業を選んだ。
最優秀賞は函館市のほか、岡山県の「第40回伝統的工芸品月間国民会議全国大会」開催運営業務、おかやま城下町物語実行委員会の「宇喜多二代とその妻、岡山城を巡る周遊事業」が選ばれた。
函館市の事業は、中国人富裕層をターゲットにした観光コンテンツ開発を地域事業者と連携し、地域の資源を最大限に活用して、これまで知られなかったコンテンツを発掘したもの。市の魅力を引き出し、テーマ性のある高付加価値の五つの観光商品を開発した。
審査委員からは「インバウンドが戻ってきたタイミングでのタイムリーな事業」「PDCA(品質改善を目的とする四つの業務プロセスで構成された改善手法)が回せる企画になっていて、将来的に地元への貢献が期待できる」とのコメントがあった。
このほか、優秀賞は札幌市や茨城県、岐阜県、大阪府東大阪市、鳥取県が受賞した。